06.15

前回も書いたけれど最近、夏も近づき、本当によく色んな花が目に付くようになりました。

あそこを曲がると紫陽花、あのうちにはマリーゴールドがたくさん_隣のうちのサフィニアが満開で__。

昨日は街中で見事に咲く紫陽花を見ました。やっぱこの色、好きです_。

いろんな紫陽花があるけど、このタイプが一番よく見ますね!

実家の庭にもあったっけ。

紫陽花は日本原産ですが、ヨーロッパに持ち込まれて(ヨーロッパに紹介したのは、あの医師シーボルトらしい)『東洋の薔薇』として大人気になったらしいです_。

熱狂的愛好家も_。

名映画の一つ、ルキノ・ビスコンティ監督の『ベニスに死す』では、幻想的に高級ホテルのロビーいっぱいにこの紫陽花が飾られていました。

なんと言っても、この映画はグスタフ・マーラーの『アダージェット』が使われたことでとても有名です。

主人公の作曲家のモデルも、トーマス・マン自身以外に、友人であったマーラーもそのモデルだったようです。

映画はセリフがないのに、あの独特な世界に引き込まれたのをよく覚えています。

もちろん、ずっと前にビデオで見たんですが_素晴らしい映画でした。

作品は、蔓延するコレラにもかかわらず、ある少年との出会いによってその地を離れ得なかった主人公の耽美的な物語ですが、

『アダージェット』は、指揮者のメンゲルベルグによれば、マーラーは幸せ真っ只中の時に、アルマ(後にマーラーの妻になる人)への愛の告白としてこの作品を書いたようです。(1901年ごろ)

アダージェットの旋律線とワーグナーの『トリスタンとイゾルテ』(悲劇的な愛の物語)の前奏曲のメロディが似ていて、やっぱ意識して書いたのかな?と思わせます。

(七度下がって上行三、四度からの順次進行で上へ_、という動き_。)


マーラーの交響曲では、僕はこの『アダージェット』を第四楽章に置く、第5番が一番好きです。


▶︎アダージェットの61小節目〜。

▶︎『トリスタンとイゾルテ』一幕プレリュードより。下段6小節め〜。実際のスコアでは、45-。