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実は一時期、作曲の仕事の傍ら、ワシントン大のP.h.d.を持つアメリカ人の翻訳家などにエディターになってもらい、日本の小説_それも官能小説を英訳する仕事をやっていた時期があった。(今もAmazon.comで販売中_)お陰でエッチな英語、”pillow talk"のボキャブラリーは相当増えた(笑)。

そんなこともあったりで、相変わらず、毎日どんなに忙しくても、合間にひたすら英語の本ばかり読むのが習慣_。

最近仕事の合間に読んでいる、スコット・フィッツジェラルド F. Scott Fitzgerald の何冊めかの短編集。

時代ギャップはどうしても感じるけれど、

人の心理の本質を突いたその作品の魅力は、ある爽快さとウィットが効いていて決して色褪せない。

昔、その処女作のタイトルを僕の弦楽作品のタイトルに使った。


それにしても俺って_19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した人たちに、なぜか昔から特に強く魅かれるなあ、とよく思う。

フィッツジェラルド、スタインベック、エミリー・ディキンソン、チャップリン、ニジンスキー、マーラー、ラヴェル、イベール、コルンゴールド、ガーシュイン、ドビュッシーなどなど、、、_。

ざっくりでも挙げだしたらキリがないけれど、彼らの残されたそれぞれのフィールドの作品はもちろん、書いた自伝などの本を読むのが未だ大好きだ。

最近は20世紀初頭の巨匠の一人ヨーゼフ・ホフマンの演奏を聴くのがやたら楽しい_。 当時の録音でのミスタッチや音の悪さ、録音の古さは、その音楽的な面白さや素晴らしさとは、全く関係ないように思う。

少なくとも自分はあまり気にならない。

19世紀後半の巨匠アントン・ルービンシュタイン↓の愛弟子だった彼の演奏は、かなり録音されたものが残っている。

                                                                                                 

それに、コルトーの演奏も、時代によって相当違うけれど、ショパンのプレリュード(1932 rec.) など本当に素晴らしい_。

今では、Apple Music でそれこそ、聴く気になれば時代を追って片っ端から聴ける。

もちろん、LPで聴ければなおのこといいのだけれど。


それにしても、ほんと、いい時代になったなあ_と思う。

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