11.20

今日は少し樹の話。

昔から樹が好きで、針葉樹にハマって趣味で色々な樹を一時期調べていました。

_さて、ピアノの心臓部は響板ですが、響板はどんな樹から出来ているかご存知でしょうか?

松の仲間、スプルース(トウヒ)という樹木です。

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見た目はモミの木のようですが、実際、ヨーロッパではクリスマスツリーといえばモミではなく、

このスプルースの一種のヨーロッパトウヒ(ドイツトウヒ)から作られます。

スプルースは、一番比重も小さくて音響伝搬速度が速く、それでいて軽く、とても強くて丈夫。

ピアノの響板の他にヴァイオリンの表板やハープ、ギターなどもこの樹から作られています。

背が高く、幹も太いので木材加工に適していて、楽器のほか飛行機、ボート用、一般建築材料にも使われています。

デカプリオ主演映画『アヴィエイター』でも出てきた、1947年にハワード・ヒューズが実際に作った巨大な飛行艇H4ハーキュリーズは

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ほとんどこのスプルース材から作られていたため、「スプルース・グース」と呼ばれました。

そしてかのライト兄弟が人類初の動力飛行機に使った木もスプルースでした。

中でもシトカスプルースは、一番大きい樹でアラスカの主材木でもあり、現在のスタインウェイ、ヤマハなどの響板に使われています。

かつての最高品種ルーマニア・スプルースは非常に手に入りにくく、

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スタインウェイでも1980-70代以前のものが素晴らしいのも、フレーム製法の変化などの他、この響板の材料の違いはとても大きいのかも知れません。

とても美しい樹です。

育てたい樹_。

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