3.23

先日、時間を見つけて前にブログにも何度か紹介した、モダン建築家にして様々なデザインを手がける高山正樹氏の『木のしつらゑ』展に行って来た。

秋田と山形の境にある火山、鳥海山の2000年の神代杉。

ローマ時代、ベスビオ山噴火に埋没したポンペイの町のように、

はるか太古の昔に火山灰などに立木のまま埋もれ、侵食されることなく、人工的な掘削工事で偶然発見される神代杉_。

こういった木のことを『埋没された木』という意味合いを込めてなのか分からないが『埋木』と呼ぶらしい。

その貴重な『埋木』を制作に使い、高山さんの持つ洗練されたモダンなアプローチで製作された”作品”はとても刺激的だった。

 etredesign-2

(写真:高山正樹氏)

いつまでも眺めていたくなる自然の生み出した木目の文様の持つ美しさの妙_。

そんな何千年も地中深くに埋れた神代杉の、

特別な落ち着きのある色味と質感の持つ、鳥の羽のような柔らかな明るさを感じる木目の合間にはところどころ、

濃いアクリル絵の具で描いたような線が斑らに見える。

近づいてよく見ると空洞に透明な樹脂が流し込んである。

高山さんに聞くとジェルネイルなどに使う樹脂を流し込んで作ったもので、こういった組み合わせも世界的に初めてというお話だった。

137296465 693888894610801 7716364097846681139 n

僕が見たのはその埋木のベンチだったが、美しかった。

神代杉による造形は特別な流れやリズムを感じるものばかりで音楽的。

高山さん_。いつ会っても刺激をもらう人だ。

上の写真では伝わりにくいが、その埋木のもつ独特の肌触りや感触の滑らかさには特別に引き込まれるものがあった。

再来月の5月には銀座の高山さんのEtre design 事務所の別階にこれらの作品の常設会場が出来るというので楽しみだ。

また訪れてみたい。ぜひ皆さんもお越しください。もちろん販売しているので、その質感を肌で感じて気に入ったら。

僕も欲しい。

IMG 1439

同時に置かれていた現代写真芸術家の岡部稔氏の作品も印象的だった。