2.10 

また新しい仕事。詳細はこれからだけれど、少年少女合唱団、それもヨーロッパのさる優秀な合唱団でレコーディング。

実は僕の音楽の師匠の一人は地元で有名な声楽家で、少年少女合唱団を率いていた。

自分も高校時代、声楽の教育を受けた。

合唱の喜びは計り知れない。

高校時代、小林研一郎さんの指揮で歌えるというコンサートを見つけ、

どうしてもベートーヴェンの第九が歌ってみたくて大人ばかりの合唱団に入ったことがあった。

でも、リハに来た小林さんが、こんなホールではやれない、と断られてしまい、結局彼の指揮による本番はなかった。

リハーサルはいい経験だったけれど、三楽章までのあまりの感動で、きっと最後まで歌えなかっただろう_と思って自分を慰めた。

その後、対位法の勉強時代に、

パレストリーナ、ラッススなどのスコアを愛知県芸大の図書館で借りまくり、コピーしまくって勉強し、

15-16世紀のコーラス、定旋律を元に組み立てられている音楽を随分と聴いた。

もちろん、アカペラだったが、そのレコーディングされたものはことごとくピッチがスコアよりだいぶ低くて戸惑ったのを思い出す。

ボロボロになるまで『古典純粋対位法』(サルヴァトーレ・ニコローシ著)という教科書を勉強したっけ_。

今思えば、あのバッハ以前の、4度さえ不協和とされた時代の音楽を、若い頃一生懸命勉強したことはとても僕の音楽経験で貴重だったと思う。

その後、この教科書を電車の中におき忘れ、無くしてしまった_。宝物だった。

そのあと何度か調べたが、再版はされていない_。あれほど、精緻に書かれ、すごい対位法の本を内外問わず見たことがない。マニアック過ぎる面もあったけれど_面白かった。